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現場見学

先日工場見学にいらしたお客様の話なのですが、「それちょっとおもしろいなぁ」と感じた事がありました。

 

そのお客様とはこれから取引がスタートする、いわゆる「新規先」で、

取引を始める前の「処理場見学」が目的です。

・ルールを守ってきちんと処理がされているのか

・社員教育はどうか

・整理整頓されているか

・周辺地域との関係はどうか ・・などなど

チェックシートを見ながら会話式で確認されていました。

これは一般的です。

 

その後、現場見学です。

処理施設の許可内容の説明からスタートし、こっちのエリアではこんな作業、ここではこんな作業、あそこではこんな作業・・で分解選別後はこんな感じに分別されています・・と入庫から再資源化までの流れを説明させていただきました。

と、これもいつもの感じです。

 

で、そのあと、見学で気が付いた事について質疑応答です。

ここまでも一般的です。

 

で、このあとに「産廃」全般についての雑談タイムがあったのですが、

それが「これいいなぁ」と感じました。

雑談といっても、一通りの話題はお客様が用意されていて、

「これについてはどう思われますか?」という意見交換形式です。

例えば、

・今後の業界の動向について

・今年4月の法改正について

・新しい処理技術について

 

など、ちょっと大き目の話題について、それをネタに雑談という感じです。

何が「いいなぁ」と思ったかと言えば、この雑談からこの業者が何を考え、何をしたいか、何を大切にしているのか、という「処理事業者としての姿勢」が見えるなぁ・・と感じたことです。

 

どうしても「工場見学」は形だけになりがちで、たくさんの処分場を見学した事がある

ご担当者様でも小一時間程度の現場見学ではやっぱりよく分からないと思います。

よく分からないので、明らかに「×」でなければ「○」というのが現状でしょう。

特に大きなプラントで運営されている処理場だと、プラントの凄さに感心し、すっかりその気になるという感じではないでしょうか。

仕方ないと思いますし、私もよくお客様にお話いたします。

「見学しても分からないでしょう・・。」と。

 

でも、この「キーワードを用意した雑談」ではアドリブで意見を求められるので、ある程度の答えを持って臨めば、その業者の考え方や行動がよく分かり、パートナーシップが取れるかどうかの判断材料としてはとても意味があると思いました。

 

たしかに5S活動や安全対策を徹底しているといった事もとても大切で、ほとんどはそれらの上に積み重ねられているので、そこがしっかりしていないと、繁栄は難しいと思います。

しかし、この「産廃業界」もプラスαを求められ提供していく時代になっていると感じていますので、それらの期待にも答える事ができるチームを目指して頑張っていきたいと思っております。【吉川

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