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ピーターグートマンって誰?
朝夕はしだいに涼しさを感じるころとなり、夏が好きな私は少し寂しさを感じて
おります。
いつもお世話になっております。
ワークス紀の川の谷地です。
私は業務でソフトを使ってデータ消去をすることがあるのですが、最近ふと思ったことがあります。
ソフト消去作業をする際に、データ消去の方式を選択するのですが、その一つにグレートマン推奨方式というものがあります。
それ以外の消去方式はゼロライト方式、現NSA方式、米国国防総省準拠方式など
名称で書き込み方のわかるものや、公的機関推奨の書き込み方式だと理解できるものが
ほとんどなのですが、なぜ1つだけ人の名前?と疑問に思い調べてみました。
1996年にデータ消去の世界的権威ピーターグートマンによって定められた方式で
上書き書き込み回数が「乱数4回→固定値27回→乱数4回」の計最大35回だそうです。
弊社のデータ消去で最も多く使用する方式が、現NSA方式で「乱数2回→(0x00) 1回」の
計3回上書き書き込みですので、おおよそ12倍の書き込み回数となります。
1つのHDDのデータ消去をするのに何日かかるの?と恐ろしくなりました。
ただ、グレートマン推奨方式で35回書き込めば完全にデータ消去できるのかというと
そうではなく、これは数学的な確立上の理論値の問題だそうです。
実際には消去方式の名称にもなっている通り、現NSA方式、米国国防総省準拠方式の
ような、国家機密情報を扱う公的機関でも3回上書き書き込みで「完全消去」したと扱っている為、3回上書きだけで、どれほど高度な磁気力顕微鏡を用いてもデータの復元は不可能と言われています。
ここで1回上書き書き込みでは不十分なのかも気になり、それも調べてみました。
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が2006年に発表したSpecial Publicationの中で、
『2001年以降の(15GBytes以上の)集積度の高いATAハードディスクにおいては、
データの完全消去はディスク全域に1回のみ上書きすれば事足りる』
また、Center for Magnetic Recording Researchは、『データの完全消去はディスクに対する1回の上書きのことである。アメリカ国家安全保障局も推奨要綱にて、同相信号除去比(CMRR)試験をした結果、複数回の上書きは何ら安全性の向上に優位な差をもたらさず、1回の上書きで十分である』と記述されています。
昔のHDDと違い、最近のHDDは記録密度が高く、素材や記録方式も進化しているため
1回上書き書き込みでもデータの復元は難しいようです。
非常に稀に1回の上書きでは正確に上書きされない事がある為、国家機密情報を扱う機関では念のためさらに2回上書きするとよいのだそうです。
最後に
弊社でも「完全消去」という扱いにできるよう消去方式は現NSA方式を最も多く使用して
おります。
お客様のご要望に応じて、1回書き込み、3回書き込み、ソフト消去では不安なので
物理破壊してほしい等にお応えさせていただきます。
データ消去はぜひジャルクにご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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